はじめに
楽天ポイントで気軽に運用体験ができる、ポイント運用。試しにやってみることにしました。「アクティブコース」と「バランスコース」、自分の体験のためにどちらもやりたいと思ったのですが、「両方できる」という説明はあるものの具体的にはどうしたら良いのかは分からないという状況でした。実際に私がどのような手続きをしたのか書いていきます。
なお、「アクティブコース」と「バランスコース」は、以下のように説明されています。
ポイント運用には、アクティブコースとバランスコースの2つのコースがあります。
アクティブコース
日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。バランスコース
日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。
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ポイント運用の開始の手順
私はまずは「アクティブコース」で開始しました。スマホで手続きしたので、スマホの画面の画像で説明します。
楽天ポイント運用 のページを開いて「START」を選択。(その後、ログイン状態になっていなかった場合は楽天のログイン画面になります)
コースとポイントの確認画面になります。アクティブコースで100ポイント、というのが初期設定です。このままでよければ「この設定ではじめる」でも大丈夫そうですが、私は「コースとポイント数を変更する」を選択しました。
コースとポイントの設定画面になります。
アクティブコースで500ポイントに設定することにしました。「確認する」をタップします。
問題なければ「追加する」。
これで完了しました。画像にも書いていますが、手続きに数日かかることになります。
たぶん、3分クッキングよりも短時間で追加できました。だいぶ簡単でした。
両方でする(コースを追加する)手順
アクティブコースにポイントを追加したので、今度はバランスコースに追加してみます。
開始のときと同様、楽天ポイント運用 のページを開いて「START」を選択。
ポイント運用のトップページです。(私はアクティブコース開始の数日後にバランスコースを開始しまして、このときはアクティブコースのポイントが500から499に下がってます。リアル。)
今回バランスコースを追加したいので、「バランスコース」を選択。
下の方にスクロールして、「追加する」をタップ
ポイントを設定して「確認する」。
問題なければ「追加する」。
手続き完了です!!!
なお、バランスコースの画面を表示すると、数日後に手続きが完了したらポイント追加・引き出しができますと書いているのですが、
アクティブコースの方は「追加する」のボタンが表示されています。
1度そのコースを追加したら数日後に手続きが完了するまで追加はできないけど、もう1つのコースの方は同日でも追加可能です。
アクティブとバランス、どちらがおすすめ?
アクティブコースとバランスコース、どちらがいいのかという問いに対して、「アクティブコース」がいいと勧める方の方が多いようです。私自身は、上記のように2つのコースを同時並行できるので勉強のためにどちらもやってみてはいいのでは、でもどちらかを選べと言われたらアクティブかな、と思っています。
資産運用には段階があります。
- 収入の範囲内で支出が収まるようお金の管理をする。
- 突然の支出や短期的に収入がなくなるとき(転職など)に備えて貯金する。
- 老後など将来に備えて資産を増やす。リスクが比較的小さい投資や、NISAや確定拠出年金(iDeCo)などの税制優遇制度があるものを利用する。
- 余裕ができたら、より資産を大きくするために、リスクが大きいけどリターンも大きいものにチャレンジしてみる。
おおよそこんな感じですが、④まで必ず進むべきだというわけではなく③の状態を長期間キープするというのも立派な考えです。また、絶対に上から①から④の順番を守らなければいけないというわけではなく、②の段階の人でも、いずれは④にチャレンジしたいから勉強のために、ほんの少額で株を買ってみるというのはアリだと私は思っています。
ポイント運用を利用する人は恐らくは、20年後に備えて低リスクで堅実にやるというより、お小遣い感覚で、数ヶ月、数年運用してみてポイントがプラスになったらいいなぁというような温度感ではないでしょうか。それであれば、多少変動はあってもリターンが大きくなることが想定されているアクティブコースでよいのではと思っています。
もしくは、先に書いたようにコースの違いを体験してみるためにどちらもやってみる、もしくは基本はアクティブコースがメインだけどバランスコースにも少しポイントを追加してみるというのも良いのではないでしょうか。アクティブとバランスという分かりやすい言葉ですが、実は立派な投資の用語です(参考)。今は完全には理解できていなくても、実際にやってみることで分かることもありほんの少しだけでも投資のレベルがアップします。
長期に渡る多額のポイント運用はおすすめしない
将来に備えての資産の形成のため、という目的のためにポイント運用を利用するのはあまりおすすめできません。それは、会社の都合によってポイントのサービスの内容はいつでも変更できる、場合によってはポイントはうちはもうやりませんと言うこともできるものだからです。
楽天ポイント利用規約 を読んでみましたが、恐らくは「やめるっ言う可能性もゼロではないですよ」という内容のように思えます。とは言え突然、来月にはやめるからあなたのポイントはもう戻ってきませんというようなことはないと思いたいところですが。
これが銀行や証券会社に預けたお金であれば、法律で定められた制度で保護されます。お金を預けていた銀行が万が一破綻した場合には、一般預金(利息のつく普通預金など)は「元本1,000万円までと利息等」は支払われるようになっています(預金保険制度)。また、NISAやiDeCoなどで証券会社に預けていたお金は、破綻した場合は1,000万円などの上限はなく返ってきます(分別管理制度)。
学生時代、アルバイトをする理由が「お金を稼ぎたいというよりも、お給料日に通帳を見る瞬間が好きだから」という人もいました。ポイントがたくさん貯まっているのを見るのが好きだからポイント運用したいという方もいるかと思いますし、ある日ポイントが全部(または大部分)なくたったとしても、まぁ趣味感覚でやってただけだし大丈夫かなーという方であれば問題はないでしょう。
ですがいきなりポイントがなくなったら平常心を保てそうにないというようであれば、平常心を保てる範囲にしておいた方がよさそうです。やはり人それぞれで、何を目的として運用するかによってどれくらいのポイントを運用するのが適切なのかは変わってきます。とはいえ、実際にやってみて「自分はこれくらいが適切かな」と分かることもあるので、まずは少ないポイントでやってみるのもいいのではないでしょうか。
実際にやってみて
以下のようにポイントが増減しています。
アクティブコース
日付 | 元本(ポイント) | 運用ポイント | 運用益 |
2021/07/31 | 500P | 501P | +0.2% |
2021/08/28 | 1000P | 1007P | +0.7% |
2021/09/24 | 1100P | 1111P | +1.0% |
2021/10/31 | 1200P | 1350P | +4.1% |
2021/11/23 | 1300P | 1362P | +4.7% |
2021/12/29 | 1400P | 1471P | +5.0% |
2022/01/25 | 1500P | 1487P | -0.8% |
2022/02/26 | 1500P | 1460P | -2.6% |
2022/03/30 | 1600P | 1673P | +4.5% |
2022/04/30 | 1800P | 1802P | +0.1% |
2022/05/28 | 1900P | 1861P | -2.0% |
2022/06/25 | 2000P | 1930P | -3.5% |
2022/07/31 | 2100P | 2122P | +1.0% |
2022/08/27 | 2200P | 2268P | +3.0% |
2022/09/25 | 2300P | 2281P | -0.8% |
2022/10/30 | 2400P | 2389 | -0.4% |
2022/11/26 | 2500P | 2538P | +1.5% |
2022/12/30 | 2600P | 2485P | -4.4% |
2023/01/28 | 2700P | 2697P | -0.1% |
2023/02/26 | 2800P | 2808P | +0.2% |
2023/03/29 | 2900P | 2844P | -1.9% |
2023/04/30 | 3000P | 3065P | +2.1% |
2023/05/28 | 3100P | 3228P | +4.1% |
2023/06/26 | 3200P | 3494P | +9.1% |
※2023/9/12、以下の成績で引き出しました。
- 元本(ポイント):3200P
- 運用ポイント:3557P
- 運用益:+11.1%
【ポイントの追加】初月と次の月は500Pずつ、それ以降は基本的に100Pずつ追加。
- 2021/07/04 500P(運用開始)
- 2021/08/01 500P
- 2021/08/28 100P
- 2021/09/24 100P
- 2021/10/31 100P
- 2021/11/23 100P
- 2021/12/29 100P
- 2022/02/26 100P
- 2022/03/30 200P(1月に忘れてた分)
- 2022/04/30 100P
- 2022/05/28 100P
- 2022/06/25 100P
- 2022/07/31 100P
- 2022/08/27 100P
- 2022/09/25 100P
- 2022/10/30 100P
- 2022/11/26 100P
- 2022/12/30 100P
- 2023/01/28 100P
- 2023/02/26 100P
- 2023/03/29 100P
- 2023/04/30 100P
- 2023/05/28 100P
- 2023/06/26 100P
バランスコース
日付 | 元本(ポイント) | 運用ポイント | 運用益 |
2021/07/31 | 500P | 503P | +0.6% |
2021/08/28 | 1000P | 1004P | +0.4% |
2021/09/24 | 1100P | 1103P | +0.2% |
2021/10/31 | 1200P | 1214P | +1.1% |
2021/11/23 | 1300P | 1322P | +1.6% |
2021/12/29 | 1400P | 1424P | +1.7% |
2022/01/25 | 1500P | 1477P | -1.5% |
2022/02/26 | 1500P | 1444P | -3.7% |
2022/03/30 | 1600P | 1568P | -2.0% |
2022/04/30 | 1800P | 1717P | -4.6% |
2022/05/28 | 1900P | 1796 | -5.4% |
2022/06/25 | 2000P | 1855P | -7.3% |
2022/07/31 | 2100P | 2023P | -3.6% |
2022/08/27 | 2200P | 2144P | -3.9% |
2022/09/25 | 2300P | 2142P | -6.8% |
2022/10/30 | 2400P | 2216P | -7.6% |
2022/11/26 | 2500P | 2363P | -5.4% |
2022/12/30 | 2600P | 2376P | -8.6% |
2023/01/28 | 2700P | 2555P | -5.3% |
2023/02/26 | 2800ap | 2627P | -6.1% |
2023/03/29 | 2900P | 2718P | -6.2% |
2023/04/30 | 3000P | 2864P | -4.5% |
2023/05/28 | 3100P | 2964P | -4.3% |
2023/06/26 | 3200P | 3134P | -2.0P |
【ポイントの追加】アクティブコースと同様。
感想
2022年になってから楽天ポイント運用だけでなく世界的にも株価は下落しており、「株式重視型」のアクティブコースが伸び悩んでいるのは分かるのですが、むしろアクティブコース以上にバランスコース(債券重視型)の方がマイナスが大きいという状況です。
株価が下落しているようなときでも債券は比較的値動きがなくて安定、ということなのかと思っていたのですが、一概にそうではないようです。金利が上昇しているときは債券は下落するそうなので(参考)、金利の引き上げが理由でしょうか。
長期的に運用しなければ分からないものなので、数ヶ月後、数年後にはアクティブコースもバランスコースもそれなりにプラスが出ている可能性もあります。が、最近株価は下落しているというし、プラスが少しだけでもいいから確実路線でバランスコースを選んでいざスタートしてみたら、マイナス続きで思っていたのと全然違うじゃん!ということにもなりかねないかなと思いました。
楽天ポイント投資について
楽天ポイント運用と似たようなものに「楽天ポイント投資」がありますが、こちらはポイントの増減だけでなく実際に現金化されます。ポイント運用は「投資体験」ですが、ポイント運用は「投資」になります。楽天会員の登録とは別に、楽天証券で口座開設する手続きが必要になります。
念のため、先ほど書いた「分別管理」についてのページを見たのですが、以下のような記載がありました。
信用取引、オプション取引などの未決済建玉に係る評価益は、分別管理の対象ではありません。
楽天ポイント投資は「投資信託」「国内株式」「バイナリーオプション」の3種類がありますが、「バイナリーオプション」は注意が必要になりそうです。
ちなみに私は、貯まった楽天ポイントの大半は投資信託の購入に利用しています。基本的に私は投資で利益を得たいと思っていますが、楽天ポイントでは、どちらかと言えば応援したい商品を購入しています。現金で商品を購入する足しにする人もいますが、元はポイントで現金ではないからと、ハイリスクハイリターンの商品を購入する人もいるようです。気になる投資信託や株があるけど現金で購入するのはなぁ…というものを、楽天ポイント投資で購入して投資の幅を広げる、という選択肢もあります。
※記載している内容は、執筆時の情報になります。最新情報は公式サイトでご確認下さい。