はじめに
楽天ポイント投資だと、100円から購入できてしかも楽天ポイントが使えるよと言われています。私は始め楽天証券に口座を開設したのは、つみたてNISAを毎月1万円積み立てるためだったのですが、100円だけ、そしてポイントだけでの購入もできるのか実際にやってみることにしました。
事前にすること
自分の感想としては、きっと初めて楽天証券で投資するという人にとっては、本題に至る前の段階、すなわち100円の投資をすることよりも、その前の手続きや確認が大変だろうなぁと思いました。100円という金額、ポイントが利用できるという点からは気軽な感じがしますが、口座開設から始めるという人は、さくさくっと数分でできますという感じではないです。先方の確認待ちも発生する関係で、最低でも2日はかかります。
ですがここで心折れなければ、本題の100円投資は5分くらいでさくっと終わっちゃいます。
楽天証券の口座開設
楽天証券の口座をお持ちでない場合は、まずは口座開設が必要となります。
こういう手続きはこれまでは本人確認の書類の提出が大変で、私もかつて免許証のコピーをとるのにコンビニのコピー機を使ったりしていました。最近は進化していまして、現在、楽天証券の口座開設の手続きは、スマホなどでもOKなので「運転免許証」または「個人番号カード」を写真撮影して、そしてスマホから写真をアップした場合、早くて翌日に楽天証券のホームページへのログインIDがメールで通知されます。
マイナンバーの準備
上記の口座開設の手続きに含まれるのですが、マイナンバーカード(個人番号カードまたは通知カード)の提出も必要となります。始めの段階の「本人確認」は免許証などでも大丈夫ですが、最終的にはマイナンバーを登録しないといけません。あまり使う機会がないからどこにあるか分からないという方は、がんばって探す必要があります。
投資信託を決めておく
これまでは口座開設の話でしたが、これからは、投資信託を購入するときに自分で選択しなければならない事項になります。購入する段階になって迷うよりも予め決めておいた方がスムーズだと思い、事前にすることとして書きました。
100円をどの商品に投資するのかは、自分で決めなければなりません。どの投資信託がいいかオススメはできないのですが、実際のところとして、私は以下を選んでいます。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
これらはつみたてNISAでやっています。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」で第1位、他の「eMAXIS Slim」の商品も20位以内に6本という成績だったそうなのですが、私は情報収集のために見ていたブロガーさんの記事でも紹介されていたのでいいかなと思いました。「運用コストが低い」という特徴に魅力を感じました。
今回100円分のポイントで購入したのは以下になります。
- ひふみプラス
前述した「eMAXIS Slim」の方ではすべて海外のものだったのですが、国内の株式の投資信託もやってみたい、リスクが高めでもいいから高いリターンも期待できるものがいいと思い、ひふみプラスにしました。
再投資型か、受取型か決めておく
購入画面で、再投資型か、受取型かを選択するところが出てきます。デフォルトでは「再投資型」となっています。
利益が出たときに、その都度利益を受け取る(口座に振り込まれる)のが受取型です。一方で、利益を自動的に再び投資にまわすのが再投資型になります。利益を受け取るタイミングは1ヶ月ごとだったり1年ごとだったりと投資信託によって違います。投資に絶対はないのですが、長期的に利益が出るという前提で考えると、再投資型の方がトータルで投資する金額が大きくなり、利益も大きくなります。
口座区分を決めておく(特定・一般・NISA)
購入画面では口座区分の選択もあります。デフォルトでは「特定口座」となっています。
特定・一般・NISAの選択ですが、NISAは私は選択できない状態でした。私がすでに「つみたてNISA」をやっていて「NISA」とは併用できないからなのか、、、なぁ?
投資信託などで利益が出たら納税する必要があります。ただしNISAだと税金がかかりません。NISAが選択できるようであれば選択してもいいのですが、NISAは以下のようなルールがあります。
- 複数の証券会社などで口座が作れない(楽天証券でも〇〇銀行でもやりたい、ということができない)
- 上限金額が決まっている
- 先述した通り「つみたてNISA」と「NISA」は併用できない …などなど。
NISAやつみたてNISAはぜひやっていただきたい制度ですが、「まずは100ポイントでさくっと投資をしてみたい」という段階でスタートするよりは、ひととおり理解した上で始めた方がいいのではないかなと個人的には思います。
特定口座については、さらに「源泉徴収あり・なし」があります。「特定口座(源泉徴収あり)」にした場合、納税に関わる手間などが省けます。つまり全部証券会社がやってくれます。なので特定口座と一般口座の選択について初心者にオススメなのは、「特定口座(源泉徴収あり)」だと言われています。
- 特定口座(源泉徴収あり):税金の計算や書類作成は証券会社がしてくれる。利益から税金が差し引かれた額を受け取ることになる。
- 特定口座(源泉徴収なし):税金の計算や書類作成は証券会社がしてくれる。確定申告を自分でやって自分で納税する。
- 一般口座:税金の計算や書類作成、確定申告など全部自分でやる。
が、一概に「特定口座(源泉徴収あり)」が良いとは限りません。特定口座の説明の記事をいくつか読みましたが、こちらが分かりやすいなと思いました。
https://news.mynavi.jp/kabu/account-type/
楽天証券での、特定口座の源泉徴収あり・なしの確認と変更の方法については こちら で説明されています。
設定方法
やっとここから、投資信託の購入になります。
楽天証券のサイトにログインします。
私は「ひふみプラス」で投資をすると決めていたので、検索の選択リストで「投資信託」を選択し、ひふみプラスを選択。
「スポット購入」を選択。
目論見書(もくろみしょ)を閲覧しますか、というメッセージが表示されるので「OK」。
「目論見書」とは
これから購入しようとしているファンドがどんな特色があるのか、どんなところに投資していてどんなリスクがあるのかというのを説明している資料です。ちゃんとした情報を提供しないまま、ファンドのいいとこだけ伝えて買わせてはいけませんよ、ということで法律で目論見書を購入者に渡すことが義務付けられています。
「確認」をクリックして確認します。なお、「PDFでみる」をクリックすると、PDFファイルをダウンロードできます。
続いて、目論見書の「補完説明書」が表示されます。「確認」をクリックして確認します。
今回100ポイントを利用して100円の購入をするので、以下のように設定します。
- 買付金額:100円
- ポイント利用:100ポイント(すべて使うにチェックでも良かったかと)
- 目論見書:先ほど確認した資料なので、チェックを入れる。
「分配金コース」と「口座区分」は、「事前に実施すること」のところで記載した通りです。
下にスクロールして、「確認」
楽天証券に登録したときに設定した「取引暗証番号」を入力して「注文」。
購入が完了しました!
おわりに
投資信託の特性からして、100円だけ単発で投資しても、人生が劇的に変化するような利益は生じにくいかと思います。ですが、はじめの第1歩で実際に投資を実施することで「これまで聞いたことがあるこの言葉ってそういうことだったんだー」と知識が増える部分もありますし、経験値や心理的な部分への影響もあるかと思います。
100円だけでは微妙ですが、月3,000円、すなわち1日100円に換算できる金額を長期投資していくと、多少なりとも人生にプラスになりそうな金額にはなります。行きたくない飲み会や二次会を1回断ったときでも3,000円くらいにはなります。(ただし、計算上やシミュレーション上はという数字で、どんな投資でも元本以上の利益が約束されているわけではありません)
今回投資を開始した「ひふみプラス」がその後どのようになったかは、後日追記していこうと考えています。
※ここで記載した情報は、2021年8月時点の情報となります。